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2015-12-11 14:53

介護保険について知っておこう③


介護保険制度について知っておこう③

高齢者や、要介護者を対象にした介護施設や高齢者住宅は種類が多く、サービス内容や目的、費用、入居条件なども様々です。
数多くある、介護施設の種類や、基準など分からない方も多いと思われます。

ここでは、どの施設がどの種類の施設なのか、そしてその介護認定の認定基準などを少しずつとりあげていきたいと思います。

今回は、介護施設・老人ホーム それぞれの違いについて Ⅰ

公的運営 の下記施設について
介護保険施設 特別養護老人ホーム【特養】
介護保険施設 介護老人保健施設(在宅と病院の中間施設)【老健】
介護保険施設 介護療養型医療施設【療養病床】
⑩ 福祉施設 ケアハウス
⑪ 福祉施設 養護老人ホーム.
シルバーハウジング

今回は、全体的に公共施設の中で利用者の多い、この中の⑦~⑨番【特養】【老健】【療養病床】について取り上げます。

 
介護保険施設 特別養護老人ホーム【特養】

   運営:地方公共団体・社会福祉法人

入居対象者


要介護度 要介護以上
認知症の有無
医療依存度
入居期間 原則終身利用
予算 低め
月額利用料 5~13万円程度
入居一時金 不要
特 徴 ・ 生活全般の介助が提供される介護老人福祉施設。
・ 日常生活の介護や、機能訓練、レクリエーションなどがうけられる。
・ 安価で入居できるが、入居待機者が多く、数年の待機が必要の場合が多い。
・ 個室だけではなく、相部屋(多床)も多い。
・ 医療依存度が高い高齢者の入居は難しい
・ 介護スタッフが24時間常駐していない施設もある。

居室、浴室・トイレなどの共同設備、食堂と共同リビングを兼用する共同生活室などで構成され、居室内にはトイレやキッチンはありません。
居室の仕様によって、個室がない「多床室」、ユニット(=10人程度の生活単位)が設定されない「従来型個室」、そしてユニットが設定され、ユニットごとに共同生活室が用意される「ユニット型個室」に分類され、それぞれ居住費やサービス費の料金が異なります。
現在、多床室や従来型から、1人で過ごす個室と仲間との交流が図れる共同生活室を備えたユニット型への切り替えを進められており、約半数がユニット型となっていますが、まだ3割以上が多床室となっています。
入所の申し込みは各施設や行政の窓口などで行います。
担当のケアマネージャーに入居を希望する施設への申込書を書いてもらい、窓口に提出します(複数の施設への申し込みも可能です)。
それを施設スタッフや医師、行政担当者などで構成される委員会が、
「要介護度」「介護の必要性」「介護者の状況」「待機期間」「資産や収入額」などから、
総合的に判断して、決定します。
胃ろうや、気管切開への対応といった医学管理下でのケア、重度の認知症などへの対応はあまり提供されておらず、
寝たきり状態の高齢者に生活の場を提供するためのサービス中心
 
⑧ 介護保険施設 介護老人保健施設(在宅と病院の中間施設)
【老健】
   運営:医療法人・地方公共団体・社会福祉法人

入居対象者 要介護度 要介護1以上
認知症の有無
医療依存度
入居期間 短期滞在型312か月程度)
予算 低め~中
月額利用料 8~13万円程度(個室の場合) 多床の施設が多い
特別養護老人ホーム【特養】よりもやや高め
入居一時金 不要
特 徴 要介護の高齢者の方を対象に、在宅復帰を目指してリハビリテーションなどを中心に自立生活を目指す施設
病状は安定しているが、退院してすぐに自宅へ戻るのは不安という場合に利用する。
病院と自宅の中間的な役割をもった施設。
・ 短期滞在型(3~12か月程度)の施設になる。
・ 医療ケアや、リハビリの体制が整っている。
・ 介護ケアの体制が整っている。
・ 居室はほとんどが相部屋
・ レクリエーションや・季節行事はほとんど無し。
・ 将来的な住まいの確保という施設ではない。
・ 老健の施設長は医師でなければならなく、他の医療機関にかかることは出来ない。
  入院すると即日、退去扱いにされてしまいます。

老健には、【入所】【通所(デイケア)】【ショートステイ】の3つの基本サービスがあり、一般的には1つの建物に併設されています。 利用には、体調が安定し入院の必要がないことが条件。 実際には、80歳以上が8割、うち90歳以上が3割を占めていることから、長期の入居者が多く【特養化】しているのが現状。

入所は、各施設の窓口などに直接申し込みます
申し込みに必要な書類は、施設利用申込書、健康診断書、健康保険証、身体障害者手帳などで、医療機関からの転院の場合には、医師の紹介状や看護サマリーなども提出します。
申し込みを受けた施設は、入居者および家族を面接し、必要なリハビリや介護を確認し、施設スタッフや医師、行政担当者などで構成される委員会が、「要介護度」「介護の必要性」「介護者の状況」「待機期間」「資産や収入額」などから総合的に判断して、入所を決定します。

介護保険施設 介護療養型医療施設【療養病床】
   運営:主に医療法人

入居対象者 要介護度 要介護1以上
認知症の有無
医療依存度
入居期間 長期利用可能
予算 低め~中 
月額利用料 9万~17万(多床)25万円程(個室の場合)
入居一時金 不要
特 徴 急性期の治療が終わり、慢性的な病状のための療養を行うための施設。
医療・看護に重点を置いたサービスが受けられます。
医療処置が必要な場合も入所することができます。
・ 長期的な利用が可能
・ 医療ケアの体制が整っている
・ 介護ケアの体制が整っている
・ 居室はほとんどが相部屋
・ レクリエーションや・季節行事はほとんど無し。
・ 将来的な住まいの確保という施設ではない。

入所申し込みは、施設に行います
担当のケアマネージャーに入居を希望する施設への申込書を書いてもらい、窓口に提出します(複数の施設への申し込みも可能です)。
それを施設スタッフや医師、行政担当者などで構成される委員会が、「要介護度」「介護の必要性」「介護者の状況」「待機期間」「資産や収入額」などから、総合的に判断して、入所が決定されます。

では、次回は、「介護保険施設・老人ホーム施設それぞれの違いについて Ⅱ
とりあげていきたいと思います。
※ 参考資料 HOME'S介護、みんなの介護  
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