介護保険制度について知っておこう⑤
高齢者や、要介護者を対象にした介護施設や高齢者住宅は種類が多く、サービス内容や目的、費用、入居条件なども様々です。数多くある、介護施設の種類や、基準など分からない方も多いと思われます。
ここでは、どの施設がどの種類の施設なのか、そしてその介護認定の認定基準などを少しずつとりあげていきたいと思います。
今回は、介護施設・老人ホーム それぞれの違いについて Ⅲ
●民間運営 の下記施設について
① 有料老人ホーム 介護付有料老人ホーム
② 有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム
③ 有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム
④ サービス付高齢者向け住宅
⑤ グループホーム
⑥ シニア向け分譲マンション・ケア付き高齢者住宅
今回は、民間施設の中の ①介護付有料老人ホーム、②住宅型有料老人ホーム、③健康型有料老人ホーム について取り上げます。
では、次回は、「介護保険施設・老人ホーム施設それぞれの違いについて Ⅳ(民間施設②)」
とりあげていきたいと思います。
※ 参考資料 HOME'S介護、みんなの介護
ここでは、どの施設がどの種類の施設なのか、そしてその介護認定の認定基準などを少しずつとりあげていきたいと思います。
今回は、介護施設・老人ホーム それぞれの違いについて Ⅲ
●民間運営 の下記施設について
① 有料老人ホーム 介護付有料老人ホーム
② 有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム
③ 有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム
④ サービス付高齢者向け住宅
⑤ グループホーム
⑥ シニア向け分譲マンション・ケア付き高齢者住宅
今回は、民間施設の中の ①介護付有料老人ホーム、②住宅型有料老人ホーム、③健康型有料老人ホーム について取り上げます。
① 介護付有料老人ホーム |
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入居対象者 |
要介護度 | 自立~要介護度5 65歳以上の方を対象 |
認知症の有無 | ◎ | |
医療依存度 | ◎ | |
入居期間 | 原則終身利用 | |
予算 | 中~高 | |
月額利用料 | 12万円前後~30万円 |
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入居一時金 | 無料~数千万円 | |
特 徴 | 有料老人ホームは、 食事の配膳や健康状態の管理、居室内の掃除・洗濯の他、入浴や排泄といった日常生活における全般的な介護サービスや、日常生活のサービス・機能訓練、施設によってイベント・レクリエーションを行います。 終身介護に対応する施設から、健康な方を対象としたものまで内容は様々。 有料老人ホームには、介護付・住宅型・健康型の3種類がある。 なかでも、主流なのが、【介護付有料老人ホーム】と【住宅型有料老人ホーム】。 ・介護費用は定額制 ・24時間体制での介護ケアを受けられる。 ・入居金や、月額利用料が高額になる場合がある。 ・デイサービスをはじめ、外部の介護サービスを利用できない。 ・介護度が低い人でも一定額の自己負担が必要になる。 ・入居難易度は低い。 介護付有料老人ホームでは、 混合型には自立した人も受け入れ、介護専用型には認知症や寝たきりの重度の要介護者を受け入れる施設もあるなど、きわめて幅広い状態の人を対象としています。 また、施設によって「要介護度1以上の65歳以上の高齢者」「感染症にかかっていない」 「身元引受人がいる」など、受け入れ基準は様々なので、詳細は施設に問い合わせましょう。 介護付有料老人ホームで提供されるサービスは、 見守りや食事・掃除・洗濯の世話・各種レクリエーションから、介護職員や看護職員による入浴・食事・排泄などの介護、機能訓練指導員や生活相談員によるリハビリテーション・カウンセリング、医学管理下でのケアまで様々です。 ただし、医学管理下でのケアなどへの対応は施設よってかなり異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。 |
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② 有料老人ホーム 住宅型有料老人ホーム |
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入居対象者 | 要介護度 | 自立~中度 60歳以上 |
認知症の有無 | ○ | |
医療依存度 | ○ | |
入居期間 | 原則終身利用 | |
予算 | 中~高 | |
月額利用料 | 10万円~25万円程度 | |
入居一時金 | 無料~数千万円 | |
特 徴 | ・入居前までのケアマネージャーに引き続いて依頼が出来る。 ・必要な介護サービスを選択して利用することが出来る。 ・デイサービスなどの利用が可能。 ・入居金や、月額利用料が高額になる場合がある。 ・緊急時以外は、施設スタッフは介護ケアを行わない。 ・介護サービスの利用頻度・回数によっては自己負担が高額になることもある。 住宅型有料老人ホームとは、 民間事業者が運営する介護施設で、介護付有料老人ホームよりも軽度の要介護者や、自立・要支援状態の高齢者を受け入れています。 施設内に介護スタッフが常駐していない住宅型有料老人ホームの特徴は、介護が必要なときには訪問介護や通所介護などの在宅サービスを利用することで、要介護の状態になっても施設に住み続けられることです。 ただし、「特定施設入居者生活介護」を受けていないため、利用するサービスが増えると 介護付有料老人ホームよりも料金が高くなり、また要介護度が高くなると退去しなくてはならないこともあります。 住宅型有料老人ホームで提供されるサービスは、 施設スタッフによる見守り、食事・掃除・洗濯の世話といった生活援助や緊急時の対応のほか、外部の介護事業者による入浴や食事の介護、リハビリテーションやカウンセリングなどです。 医学管理下でのケアやリハビリテーションプログラムなどへの対応については、施設によって異なるため、確認することをおすすめします。 |
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③ 有料老人ホーム 健康型有料老人ホーム |
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入居対象者 | 要介護度 | 自立 のみ可能 |
認知症の有無 | × | |
医療依存度 | × | |
入居期間 | 一定期間(健康な間の期間)要支援・要介護になると退去 | |
予算 | 高 | |
月額利用料 | 10万円~40万円程度 |
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入居一時金 | 無料~数千万円 | |
特 徴 | 健康型有料老人ホームとは、 介護の必要がなく、生活の自立ができる高齢者のための施設です。 家事が面倒、万一のときに一人では不安などと考える方のためのサービスアパートメントといったおもむきで、露天風呂やトレーニングルームをはじめ、元気な方がシニアライフを楽しむための設備が充実している施設が多くあります。 食事などのサービスは提供されますが、介護が必要になったら退去しなければいけません。 つまり、介護施設としての建物ではなく、あくまで健康な人の高齢者のための住まい。 入居難易度は低い。 健康型有料老人ホームの特徴は、ほとんどの家事を施設スタッフに依頼でき、シニアライフを楽しむための図書室やスポーツジムなどの設備が充実していることです。 ただし、多くの施設では、重度の要介護状態や日常的な医療ケアが必要になると退去しなくてはなりません。 健康型有料老人ホームで提供されるサービスは、施設スタッフによる見守り、食事・掃除・洗濯の世話、緊急時の対応などです。 また多くの施設が近隣の医療機関と提携しており、定期的なメディカルチェックや必要に応じた治療を受けられるようになっています。 |
では、次回は、「介護保険施設・老人ホーム施設それぞれの違いについて Ⅳ(民間施設②)」
とりあげていきたいと思います。
※ 参考資料 HOME'S介護、みんなの介護
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